Circulation. 2023 Sep 26;148(13):1000-1010.PMID: 37622531
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37622531/
【論文のPECO】
P：2014～2020年の間にTIA を起こした患者 n=28,181
E：TIA
C：①背景人口 ②脳卒中集団
O：虚血性脳卒中（または特定不能の脳卒中）の5年間の累積発生率
【結果】
5年間の虚血性脳卒中の発生率 TIA群 6.1%（5.7–6.5）versus 背景集団群 1.5%（1.4–1.6）, P<0.01
TIA vs background population Stroke, HR：5.14 （4.65–5.69）、Mortality, HR：1.26（1.20–1.32）
TIA vs stroke population Stroke, HR：0.58（0.53–0.64）、Mortality, HR：0.41（0.39–0.44）
【コメント】
TIAを起こしたことがある患者は、起こしていない集団と比較すると、虚血性脳卒中の発生率が6.1%あり、約5倍高くなることが明らかになった。更に脳卒中を起こしたことがある集団と比較した場合は、約40%程度低かった。 死亡率に対しても同様の傾向が見られた。 TIAを起こしたことがある患者の継続的なフォローアップは今後の脳卒中や死亡を避けるためには、重要かもしれない。
