Eur Heart J. 2023 Oct 1;44(37):3686-3696. PMID: 37605637
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37605637/
【論文のPECO】
P:駆出率に関係ない心不全患者 n=21947
E:MRA+SGLT2i
C:MRAのみ
O:HHF/CVD(慢性心不全/心血管死亡率)、HHF、CVDによる最初の入院
[試験デザイン]メタ分析、試験数:5件
[データベース]PubMed、MEDLINE、Web of Science、Embase
【結果】
HHF/CVD HR:0.75(0.68-0.81) vs HR:0.79(0.72-0.86) P-interaction=0.43
HHF HR:0.74(0. 67-0.83) vs HR:0.71(0.63-0.80) P-interaction=0.53
CVD HR:0.81(0.72-0.91) vs HR:0.98(0.86-1.13) P-interaction = 0.034
全死亡率 P-interaction = 0.27
腎アウトカム P-interaction = 0.73
【背景】
現在の心不全は、ファンタスティックフォーといい、MRA・β遮断薬・ARNI・SGLT2i の4剤を併用することを推奨している。
その内、MRAとSGLT2i の併用を見た場合の心不全への影響を確認した試験である。
【コメント】
MRAを加えることでCVD死亡率などに影響を与えることなく、イベント発生リスクの軽減が見られた。また併用している方がリスクの軽減する傾向が見られた。 更に、CVDリスク(単独)については、併用群の方が有意にリスク軽減効果が見られた。無理にMRAを入れる事に対しては、検討の余地があるかもしれないが、併用した方がよりベターかもしれない。