Am J Clin Nutr. 2015 May;101(5):1029-37.PMID: 25762807
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25762807/
【論文のPECO】
P:日本人で脳血管疾患、虚血性心疾患の病歴が無い人 n=90914
E:珈琲を飲む人 ①1カップ/日未満 ②1-2カップ/日 ③3-4カップ/日 ④5カップ/日以上
C:珈琲を飲まない人
O:総死亡率
・横断研究
【結果】
①HR:0.91(0.86-0.95)
②HR:0.85(0.81-0.90)
③HR:0.76(0.70-0.83)
④HR:0.85(0.75-0.98)
P<0.001
【結果】
珈琲の飲む量が多いほど、死亡リスクが低下する傾向にあった。
本研究では前提条件として、「1カップ/日」の1カップは何グラムとして定義しているのか記載が無い。
便宜上1カップ=10g と仮定すると、食品安全委員会の資料を参考にコーヒー粉末10g でカフェイン濃度60㎎/100mLとなる。
5カップで 300㎎/100mL である。健康な成人であれば、400㎎/日 程度が推奨量となっており、本研究で解析された5カップ/日以上はギリ推奨量範疇内、大きく逸脱していないと判断しても良さそうである。ただし、「以上」なため6-7カップ/日を超えている集団がいた可能性はある。
過剰摂取は、中枢神経系などへの影響も考えると、何事ものほどほどが肝要であることは間違いないだろう。
参考
https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf