お薬のこと

お薬に関するメモやクリニカル・クエスチョンを中心に載せていきます。皆様の学習のヒントになれば幸いです。

WOSCOPS試験 心疾患のない男性にスタチン系は1次予防に使える? PMID:7566020

PMID:7566020
Shepherd J,et al. N Engl J Med. 1995 Nov 16;333(20):1301-7. PMID:7566020
P:心臓疾患のない高コレステロール血症の男性 N=6595
E:プラバスタチン N=3302
C:プラセボ N=3293
O:致死的でない心筋梗塞+死亡率
T:4.9年
真のアウトカムか→YES
1次アウトカムは明確か→was (本文2枚目上から2行目)なので明確と判断
デザインは→二重盲検試験
追跡率は→ITT( intention-to-treat)と記載あり
累積試験中止率は1年目:15.5/14.9、2年目:19.4/19.1、3年目:22.7/22.5、4年目:24.7/25.2、5年目:29.6/30.8%
【結果】
致死的でない心筋梗塞とCHDの死亡率:ARR:31%減少(95%CI:17-43)P<0.001
致死的でない心筋梗塞のみ:ARR:31%減少(15-45)P<0.001
CHDの死亡率:ARR:28%減少(-10 to 52)P=0.13
【コメント】
心血管イベントのない人に対してプラバスタチンを服用することで、将来的な死亡や、心筋梗塞の発生を減らすことが出来るかもしれない
つまり、スタチンの1次予防効果があるかもしれないと考えられる結果の1つ。