2020年の【DSU(医薬品安全対策情報)2020.12 No.295】
DSU(医薬品安全対策情報)2020.12 No.295 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
【重要】とされている部分のみ抜粋してみます。
①クロピドグレル
②プラスグレル
③ベネトクラク
主に①と②について
①と②は、経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患の場合アスピリン(81~100mg/日)と併用すること。
→経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患の場合
抗血小板薬二剤併用療法期間は、アスピリン(81~100mg/日)と併用すること。抗血小板薬二剤併用療法期間終了後の投与方法については、国内外の最新のガイドライン等を参考にすること。
理由:2020 年 12 月 8 日付厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課長通知に基づく改訂(https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T201209I0020.pdf )
と変更になりました。
つまり、抗血小板療法の「DAPT(Dual Anti-Platelet Therapy)」
→「SAPT(Single Anti-Platelet Therapy)」が【アスピリン単独の切り替え】のみから、【クロピドグレルorプラスグレルの単独切り替え】も選択肢の1つにと拡大された。
改訂理由として
【2020年 JCSガイドライン冠動脈疾患患者における抗血栓療法】
https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2020_Kimura_Nakamura.pdf
においても出血リスクのある人に対し、DAPTから早くて3か月でSAPTへの切り替えが現時点で最適とされたことが反映された可能性があります。
しかし、SAPTにするにしても、アスピリンの方が安いですよね。
費用対効果の観点からも調べてみた方が良さそうです。
後もう一点、チカグレロルは何故今回の改訂に含まれなかったのか?