お薬のこと

お薬に関するメモやクリニカル・クエスチョンを中心に載せていきます。皆様の学習のヒントになれば幸いです。

抗血小板薬と抗凝固薬の併用における安全性と有効性 PMID:32202042

J Thromb Haemost. 2020 Mar 22.

PMID:32202042

P:急性静脈血栓症 N=26924 
E:抗血小板薬+抗凝固薬
C:抗凝固薬のみ
O:再発リスク+関連死(有効性)、大出血(安全性)
T:システマッティクレビュー&メタアナリシス
【結果】
6個のRCTの解析

13.2%(N=3550)が抗血小板薬の使用。
<再発リスク&関連死>
経口抗凝固薬 OR:1.17(0.92-1.48)
DOACs OR 1.21 (0.86-1.17)
VKA OR 1.61 (0.77-1.73)
<大出血>
経口抗凝固薬 OR1.79(1.22-2.63)
DOACs OR 1.89 (1.04-3.44)
VKA OR1.73 (1.16-2.59)
<有効性+安全性> 
OR 0.99(0.64-1.51)
VKA 0.68(0.32-1.45)

【コメント】
抗血小板薬と抗凝固薬の併用にて再発リスクを下げることにはつながるが、大出血が増えるかもしてないことが分かった。
abstractのみの為詳しい割り付けやバイアスの評価が出来なかった。