Lancet. 2019 Sep 2. pii: S0140-6736(19)31997-X. PMID: 31488373
多施設無作為化対照SYNTAX試験の10年間の追跡
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31488373
【論文のPECO】
P:PCI or 冠動脈バイパス手術をしたことのある人の10年後
E:PCI (パクリタキセル) n=903
C:バイパス手術 (CABG) n=897
O:死亡率
アブストのみ
SYNTAX Extended Survival(SYNTAXES)研究は、北米および欧州18か国の85の病院で行われた多施設無作為化比較試験である。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19228612 PMID: 19228612
【結果】
10年後の死亡率 | HR | |
PCI n=903 | 244(27%) | 1.17(0.97 to 1.41) |
CABG n=897 | 211(24%) |
3血管疾患の死亡率 | HR | |
PCI n=546 | 151(28%) | 1.41(1.10 to 1.80) |
CABG n=549 | 113(21%) |
【結論&感想】
PCIとCABGで10年後の死亡率は変わらなかった。
3血管疾患死亡率はCABGの方が僅かに生存率が有意だった。
☆ PCI薬剤溶出の薬剤がパクリタキセルだから死亡率は変わらなかったのか、どうかは不明。
CABGと同等の生存率があるならば、術後回復も早いPCIを選択しても良いのかもしれない。