Diabetes Care. 2022 Apr 1;45(4):888-897.PMID: 35061867
（FIDELIO-DKD）
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35061867/
【論文のPECO】
P：T2D＋CKD、フィネレノン
E：フィネレノン N-2826
C：プラセボ N＝2837
O：①HbA1cの違いによる腎複合アウトカム
②インスリン有無による腎複合アウトカム
【結果】
HbA1c＜7.5% HR:0.86(0.73-1.02)
HbA1c＞7.5% HR:0.78(0.66-0.93)
P＝0.41
インスリン不使用 HR:0.79(0.64-0.96)
インスリン使用 HR:0.85(0.73-0.98)
P＝0.56
【コメント】
フィネレノンはベースラインのHbA1cの違いやインスリン使用の有無に関わらず、腎複合アウトカムに差はなかった。
ただし、個々のアウトカムが記載されておらず、複合アウトカム中どのアウトカムが結果を牽引しているのか、偏りが不明であった。
更に、主要評価項目に対しても差が無かったのはP値で示されており、信頼区間幅はどうなのだろうか？
本当にこの結果でベースラインのHbA1cの違い、ベースラインのインスリン有無に関わらず、フィネレノンは腎複合アウトカムを減らすことが出来ると言えるのでしょうか。
