N Engl J Med. 2019 Sep 2. PMID: 31475793
安定した冠動脈疾患を伴う心房細動に対する抗血栓療法。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=31475793
【論文のPECO】
P:1年以上前にPCI or CABG(バイパス手術)を受けた人で、血管造影検査で心房細動の人 n=2236
E:リバーロキサバン単剤
C:リバーロキサバン+抗血小板(単剤)
O:有効性(脳卒中、全身性塞栓症、心筋梗塞、血行再建を必要とする不安定狭心症、あらゆる原因による死亡の複合
安全性=イベント発生率(大出血)
非劣性マージン:1.46
ランダム化されている
アブストのみ
効果 | HR | |
リバーロキサバン | 4.11% | 0.72(0.55 to 0.95) |
リバーロキサバン +抗血小板薬 |
5.75% |
安全性 | HR | |
リバーロキサバン | 1.62% | 0.59(0.39 to 0.89) |
リバーロキサバン +抗血小板薬 |
2.72% |
【結論&感想】
・効果と安全性ともに1.46は超えていない
・併用群の死亡率増加のため、試験は早期に中断した。
・リバーロキサバン単剤は、併用群ともに心房細動の有効性と安全性ともに劣らなかった。
併用群で死亡率が増えた事より、冠動脈疾患術歴ある人の心房細動にリバーロキサバン単剤で治療を行った方が良いのかもしれない。
その死亡率が出血によるものなのか、詳しくは本文を読めていないので、不明である。