N Engl J Med. 2007 Nov 15;357(20):2001-15. PMID: 17982182
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17982182/
【論文のPECO】
P：PCIを受けている中等度-高度の急性冠症候群 N=13608
E：プラスグレル＋アスピリン
C：クロピドグレル＋アスピリン
O：複合（心血管死亡率、致死的でない心筋梗塞、脳卒中）
T：
【結果】
9.9%vs12.1% HR:0.81(0.73-0.90) P<0.001
心血管死亡率 HR:0.89(0.70-1.12)P=0.31
心筋梗塞 HR:0.76(0.67-0.85)P<0.001
脳卒中 HR:1.02(0.71-1.45)P=0.93
【コメント】
日本人は、心筋梗塞よりも脳卒中の方が発生率が高い傾向にある。
（Int J Cardiol. 2016 Nov 1;222:281-286. PMID: 27497111.）
解析人種としては欧州人がメインであることから、内的な評価としては心筋梗塞の発生率が下げられる可能性があるが、
日本人にとってはプラスグレルとクロピドグレルどちらでも良いかもしれない。
ただ、日本人は遺伝的なCYPの関連からクロピドグレルを避ける傾向もあります。その場合の選択肢としてのプラスグレルはあり得ると考えられる。
