J Sex Med. 2015 Mar;12(3):713-9. PMID: 25572153
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25572153/
【論文のPECO】
P:過去6か月以内に2回以上の虚血性持続勃起症のエピソード、5時間未満続く
E:鎌状赤血球症(SCD)N=40
C:非鎌状赤血球症 N=19
O:再発性持続勃起症(RIP)頻度
【結果】
EDの罹患率:47.5% vs 21.1% P=0.052
RIPの平均時間:E群>C群 P=0.004
2時間以下の軽度のRIP:75% vs 52.6% P=0.14
軽度RIPでED:46.7% vs 0%
SCD患者のED発症OR:4.7(1.1-21.0)
【コメント】
鎌状赤血球症の人は勃起不全の罹患率が高い事が分かった。その主な原因は虚血性持続勃起が関わっている。
鎌状の摂家吸は血管の閉塞を引き起こし、溶血を起こしやすい事から、重度の疼痛発作や臓器虚血、および他の全身性合併症に繋がるとされています。その症状の1つに虚血性持続勃起症があることが知られています。
そして、持続性勃起症を4時間以上持続すると、陰茎の虚血が生じ、将来的に勃起不全になるとされています。そのことが改めて証明された文献かもしれません。