お薬のこと

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慢性腎臓病(CKD)に対してMRA+SGLT2i の併用は UACR は低下しますか? PMID: 35440501

J Am Soc Nephrol. 2022 Apr 19:ASN.2022020207.PMID: 35440501

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35440501/

【論文のPECO】
P:CKD N=46
E:エプレレノン+ダパグリフロジン
C:エプレレノン単独/ダパグリフロジン単独
O:治療間の UACR(尿中アルブミンクレアチニン比)変化の相関関係
O:2次 ベースラインからの24時間UACR変化
T:4週間、ランダム
【結果】
E:-53% (95% CI:-61.7 to -42.4; P<0.001)
C:エプレレノン -33.7% (95% CI, -46.1 to -18.5)
ダパグリフロジン -19.6% (95% CI, -34.3 to -1.5)

カリウム血症
エプレレノン:17.4% (8/46)
ダパグリフロジン:0%(0/46)
エプレレノン+ダパグリフロジン:4.3%(2/46)

【コメント】

アブストラクトのみ。

エプレレノンとダパグリフロジンを併用することで UACR の低下が得られる可能性がある。今回は少人数の為より大規模な症例で安全性有効性を確認する必要があり、
他の MRA と SGLT-2i との組み合わせ結果も確認していきたいところである。