BMJ Open. 2021 Feb 15;11(2):e041543.PMID: 33589451
【論文のPECO】
P：腎疾患の既往が無い人
E：PPI・NSAID、抗菌薬 N=317
C：コントロール N=3150
O：AKI 発症リスク
【結果】
PPI OR:4.09(3.09-5.44)
＋NSAID OR:3.12(1.84-5.37)
＋セファロスポリン OR:1.88(1.02-3.47)
＋フルオロキノロン OR:2.35(1.12-4.95)
＋マクロライド OR:0.47(0.21-0.96)
【コメント】
NSAID は AKI を引き起こしやすいが、PPI も単独で起こしやすい事が分かった。
PPI 毎の解析結果が示されていないため、どの PPI がリスクが高いのかは不明だが、
ボノプラザンまで含まれた解析結果でもあり、PPI 全体のリスクとして本解析を利用するのが良いかもしれない
今後は、どの PPI が発生リスクが高いのか、詳細な RCT が待たれる。
