PMID:32007169 （RAFF2）
Lancet, 395 (10221), 339-349
【論文のPECO】
P：急性心房細動を起こして救急を受診した成人 N=360
E：薬品（プロカインアミド15 mg/kg over 30 min）＋電気細動 N=204
C：（プラセボ注＋）電気細動のみ N=192
O：30分間、3回のショック直後の時点までの正常洞調律へ戻った割合
T：RCT ITT解析
【結果】
１次：96%vs92% 絶対差4%（0-9）P=0.07
洞調律へ戻った後、入院せず帰宅した：95%vs97% P=0.60
パッドの位置：前後vs前外側→94%vs92% RR 1.01 (0.95-1.09) P=0.68
【コメント】
電気細動のみと比べて有効性、安全性に違いはなかった。パッドの位置でも差は無かった。
どちらの処置を施しても差は変わりないと捉えるか、薬＋電気細動の安全性が証明されたと捉えるべきか。
考え方によっては病院外などで、最初にAEDを使用後に救急搬送されて処置をすることでも（電気細動のみに近い）安全性があるのではと捉えることも出来るのかもしれない。
