PMID：30834002
Open Access Maced J Med Sci. 2019 Feb 13;7(3):363-368.
【論文のPECO】
P：脳卒中になった人 平均年齢52.19歳
E：左半球病変 N=35
C：右半球病変 N=39
O：EDに差はあるのか？
【結果】
左半球病変：EDあり→33.8% なし→13.5%
右半球病変：EDあり→17.6% なし→35.1%
P＝0.032
【コメント】
左半球には副交感神経節の支配があり、右半球には交感神経節支配が主だとメソッドに記載があります。
勃起に関連する自律神経は副交感神経であり、射精には交感神経とされています。
そのことから、生理学的な観点を踏まえても今回の観察研究の結果も左半球病変による勃起不全がみられたことで理にかなっていると見てもよいではないでしょうか？
今回の観察研究では平均年齢が５２歳、最年少が４２歳です。
性活動を営む可能性が十分にある年齢でもありますので、脳卒中後の影響として勃起不全の可能性があることも背景知識として持っていても良いかもしれません。
