PMID： 32207799
JAMA. 2020 Mar 24;323(12):1151-1160.
P：N=4840 平均56.8歳 女性：54% 肥満36% 平均9124歩
E：4000歩/日
C：①8000歩/日②12000歩/日
O：全死因死亡率
【結果】
4000歩vs8000歩：HR 0.49 [95% CI 0.44-0.55]
4000歩vs12000歩：HR 0.35 [95% CI 0.28-0.45]
★平均10.1年間の追跡調査で、CVDによる死亡406件、癌による死亡283件を含め、1165件の死亡がありました
★4000歩/日未満（N=655人）の全死因死亡率の調整前の発生率密度：76.7人（死亡419人）/1000人年
4000〜7999歩/日（N=1727人）：21.4（死亡488人）/1000人年
8000〜11 999歩/日（N=1539人）：6.9（死亡176人）/1000人年
12,000歩/日（N=919人）：4.8（82人の死亡）/1000人年
【コメント】
米国人対象の試験。平均年齢が働き盛りから過ぎた頃かと思われる。
歩行数が多い方が全死因死亡率の減ることが分かった。また歩行強度の増加は死亡率と関連していなかった。
ただし、歩行以外の介入を除外出来ている？ つまり純粋に歩行数が多くて死亡率が減ったのだろうか？
歩行数が多い群は、健康に気を使う群かもしれない。少ない群は運動が苦手で糖尿病や高血圧を患っている人が多かったかもしれない。（一応解析には含まれてるそうですが）
アブストラクトのみのため、詳しい群の割り付けは不明であり、そのまま外的妥当性を当てはめるのは注意が必要かもしれない。
しかしながら、医師から運動を禁止されていないのであれば、こういったデータがあることも加味して参考程度に患者さんにお話しするのも良いかもしれません。
またどの位歩けばいいのか、聞かれたときの目安として12000歩以上をお勧めしてもいいかもしれませんね。
