お薬のこと

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中等度~高度のアトピー性皮膚炎におけるJAK阻害薬の効果 ネットワークメタアナリシス

Dermatol Ther. 2022 Sep;35(9):e15636.PMID: 35703351

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35703351/

【論文のPECO】
P:中等度~高度のAD(アトピー性皮膚炎)
E/C:アブロシチニブ、ウパダシチニブ、バリシチニブ
O:EASI-75達成率、IGA0/1

・ネットワークメタアナリシス

・10件のランダム化比較試験(RCT)を解析

【結果】
<EASI>
アブロシチニブvsバリシチニブ:OR:1.92(1.03-3.57)
アブロシチニブvsウパダシチニブ:OR:0.41(0.23-0.75)
バリシチニブvsウパダシチニブ:OR:0.21(0.12-0.42)
<IGA>
アブロシチニブvsバリシチニブ:OR:1.48(0.79-3.02)
アブロシチニブvsウパダシチニブ:OR:0.32(0.18-0.67)
バリシチニブvsウパダシチニブ:OR:0.22(0.11-0.46)
【コメント】
3剤ともプラセボと比較して有意に効果的であった。また、EASI、IGAの評価より
ウパダシチニブ > アブロシチニブ >バリシチニブ の順で効果的であった。