お薬のこと

お薬に関するメモやクリニカル・クエスチョンを中心に載せていきます。皆様の学習のヒントになれば幸いです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

リウマチ治療トータルマネジメント に参加して

令和元年 5月19日 薬学ゼミナール主催 リウマチ治療トータルマネジメント に参加して 気になった部分だけピックアップ 関節リウマチ新分類 https://www.ryumachi-jp.com/information/medical/news120115/ 日本リウマチ学会より MTXは基本的に関節リウ…

J-RHYTHM studyと生理学/薬理学作用からピルインザポケット療法を考察してみる。

こちらの記事はあくまで可能性を考えるためです。 実際の治療とは異なる部分があります。ご了承ください。 日本は高齢化になっています。 高齢化に伴って、心不全や心房細動が増加するとのデータがあります。 (日本循環器学会:循環器疾患診療実態調査2016…

オピオイドの適正使用 緩和領域におけるがん疼痛薬物治療 研修会報告

2019年4月20日 緩和医療の現場講座オピオイドの適正使用緩和領域におけるがん疼痛薬物治療 がん治療にはがん治療に係る医療従事者のコミュニケーション能力やチームワーク、医療システムについて求められていると20年前から言われていた。JAMA. 2002 Feb 20…

低用量トラマドールとNSAIDS併用は急性腰痛が慢性腰痛になるのを防げますか?PMID:27559448

エビテン参加しました。今回は、低用量トラマドールとNSAIDS併用は急性腰痛が慢性腰痛になるのを防げますか? こちらの論文です。PMID:27559448https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=27559448 慢性腰痛の診断が腰痛が2カ月以上続いている場合でした。…

3月の配信した抄読会まとめ。

2019年3/20 エビマヨ 22:00~ DPP4阻害薬の3-point MACE(心血管死、心筋梗塞、脳卒中)について 読んでいく中で、心不全による入院が多く出ているのが気になりました。 糖尿病の方が心不全になりやすいのか? 糖尿病の薬の影響で心不全になりやすいのか? …

クラリスロマイシンとスタチン系 PMID:25534598

過去にこんな記事を書きました。 nitro89314.hatenablog.com このときはクラリスロマイシンはOAPT阻害しないから、ロスバスタチンやプラバスタチン、フルバスタチンは併用大丈夫だね!! と思っていたのですが、先日Twitterで併用についての話が流れてきたの…

イベニティ皮下注の資料を読んでみたよ。CTCAE (有害事象共通用語基準)ってなんだろう?

イベニティ皮下注 (ロモソズマブ) [適応] 骨折の危険性の高い骨粗鬆症 [効能又は効果に関連する使用上の注意]1.本剤の適用にあたっては、低骨密度、既存骨折、加齢、大腿骨頸部骨折の家族歴等の骨折の危険因子を有する患者を対象とすること。2.海外で実施…

臨床推論について学んできた。集合研修 inお茶の水

今日は御茶ノ水で臨床推論について学んできました。 臨床推論ってなにをするの? 患者さんの話す主訴や病歴(ここでの病歴は既往歴ではなく、経過のこと)を基に、考えられる疾患を考えて臨床決断(受診勧告orOTC販売対応orそのまま帰宅)をすること。 思考…

ESUSってなんだ?(薬局2019年3月号を読んで)

塞栓源不明の脳塞栓症(ESUS=embolic stroke of undetermined source)というのがあったので気になって調べてみました。 まずは脳卒中の分類の復習。 参考; https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/38/2/38_10416/_pdf 脳梗塞のいち部分に含まれる…

痛み止めのNSAIDSから腎機能を復習してみた。

痛みの学びの中で、NSAIDSを使うとむくみが腎機能に影響を与えているサインになっていると分かった。 では、どう影響しているのだろうか? もう一度腎機能について学んでみた。 腎不全には①急性腎不全 と ②慢性腎不全があったと学んだ ここで注意したいのは…

焼肉抄読会報告書(肉優先)

先日、横浜で焼肉抄読会を開催してきました。 でも、焼肉は抄読会には向かない 焼肉に夢中になるっていうのが分かりました。 その時に使用した仮想症例です。 ***** 後輩)先輩!ちょっと思ったんですけど、 さっき来ていた70歳のAさんいるじゃないで…

ノルスパンテープについて

お久しぶりです ノルスパンテープを使った治療 5mg→10mg→20mgと増量していく中で 20mgにしたら、吐き気、気持ち悪さがでてしまい 10mgに戻される症例がいくつか経験しています ブプレノルフィンは麻薬に指定されていないものの 構造式的…