Faillie JL,et al.Clin Pharmacol Ther. 2021 Sep 29.PMID: 34587280
【論文のPECO】
P:T2DM
E:GLP-1作動薬(N=25617)/DPP-4阻害薬(N=131927)
C:SGLT-2i(N=67261+40615=107876)
O:入院を必要とする腸閉塞
【結果】
GLP-1a HR:1.69(1.04-2.74) 1.6年後HR:3.48(1.79-6.79)
DPP-4i HR:2.59(1.52-4.42) 1.8年後HR:9.53(4.47-20.30)
【コメント】
アブストのみのため詳しいことは分からないが、インクレチン系は胃腸運動を抑制してグルコースの吸収を下げることで空腹時高血糖を抑制していることもあり、慢性的に胃腸運動を抑制していくことで、腸閉塞を発生することが起こりうると考えられる。
RMPの重要な特定されたリスクに腸閉塞が記載されているのは、ビクトーザ、バイエッタ、ビデュリオン DPP-4iはスイニー、ジャヌビア、
胃腸障害として記載されているのは、トルリシティ、リスキミア、オゼンピック、リベルサスであった。
背景などが不明の為決定的なことは言えないが、可能性として知っておく必要があるかもしれない。