PMID:19112384
Neuro Endocrinol Lett. 2008 Dec;29(6):895-901.
http://www.nel.edu/trazodone-improves-the-results-of-cognitive-behaviour-therapy-of-primary-insomnia-in-non-depressed-patients-1312/
P：原発性不眠症＋非うつ病
E：認知行動療法＋トラゾドン(100㎎/日）
C：認知行動療法のみ
O：睡眠障害の改善
【結果】
＜自己評価＞
不眠重度指数 ISI→P=0.78
エプワース眠気スコア ESS→P=0.87
＜睡眠の持続性＞
徐波睡眠スコア SWS→P=0.04
REM睡眠時間→P=0.13
【コメント】
トラゾドンはうつに対する適応があるが、しばしば不眠症状に対しても使用される。その効果をみたものである。
認知行動療法のみでも睡眠障害が改善傾向になることもある。
SWSは「小さな呼びかけでも起きない位の深い睡眠」とされており、E群の方が有意に改善した。
REM睡眠はE群間での治療の前後では有意に改善傾向であったが、E群vsC群で比較すると差は無かった。
サンプルサイズが少ない影響で有意差が示されなかった可能性があるが、トラゾドンの傾向としては睡眠時間を長くすることで不眠症状を改善する可能性が示された結果だろう。
