糖尿病で併用薬を使う割合はどのくらいなのだろうか?
そもそも1つ目を使って、どのくらいの確率で2つ目を追加するのだろうか?
そんな疑問を調べてみました
JAMA Intern Med. 2014 Dec;174(12):1955-62
Initial choice of oral glucose-lowering medication for diabetes mellitus: a patient-centered comparative effectiveness study.
Initial choice of oral glucose-lowering medication for diabetes mellitus: a patient-centered comparative effectiveness study.
PMID:25347323
【PECO】
P 15,516例=2型糖尿病患者、2009年7月1日~2013年6月30日
E メトホルミン(8,964例)
C チアゾリジン系(948例)、DPP4I(2,034例)、SU剤(2,034例)
O 主要アウトカム:他の薬剤の追加、インスリン療法の開始
E メトホルミン(8,964例)
C チアゾリジン系(948例)、DPP4I(2,034例)、SU剤(2,034例)
O 主要アウトカム:他の薬剤の追加、インスリン療法の開始
除外基準:
①血糖降下薬のうち,meglitinide,α-グルコシダーゼ阻害薬,GLP-1アゴニストによる治療を開始した者、
②異なる2剤を同時に服用した者(併用療法など)
③第一選択薬投与開始から短期間のうちに第二選択薬を開始した者
②異なる2剤を同時に服用した者(併用療法など)
③第一選択薬投与開始から短期間のうちに第二選択薬を開始した者
【結果】
2つ目の薬の追加が必要だった割合
メトホルミンと比べた時のハザード比(カッコ内:95%信頼区間)
副次アウトカム
【感想】
追加について、メトホルミンと比べて、3つとも有意差があるようです。
案外、DPP4阻害薬が高くないことにびっくりしています。(3つの中でだけですが・・・)
副次アウトカムですが、低血糖によって救急を受診することに対して、有意差がでたのがSU剤ということは、やはり、低血糖リスクについて念頭において服薬指導をする必要があるなと改めて思い知らされました。
SU剤の低血糖については、
単独でも、メトホルミンを追加しても低血糖リスクだ高い→PMID:27413017
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=27413017
DPP4阻害薬vsSU剤の低血糖リスク→PMID:27329021
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=27329021
というのも報告されているので参考になれば幸いです。
<参考>
糖尿病トライアルデータベース
Berkowitz SA, et al. | 糖尿病トライアルデータベースd