2019年7月21日 薬学ゼミナール主催 生涯学習
薬剤師に求められる症状対応
今日は、推論のめまいを中心に。
めまいは3つで分ける。
めまいの症状を聞いたときに、メニエール病を主に思い浮かべていました
それだけじゃないのは分かっていたが、引き出しに入っていなかった。
めまいの症状を聞いたときに、
①フワフワする。フラフラする→浮遊感
②まわるー、世界はまわるよー→回転性
③血の気が引く、気が遠くなる→前失神
に分けるといいんだって。 なるほど!!
今回の講習会の話では、良性発作性めまい(BPPV)の頻度が高いらしいです。
良性発作性頭位めまい症診療ガイドライン Equilibrium Res Vol. 68(4) 218~225,2009
①耳石の流れが原因
②頭位変換で誘発→落ち着いても、向きを変えるとめまい発生→再現性が高い?かも
③持続時間が1分程度
④耳鳴り、難聴は無し。 めまい単独っぽい。
それに対して、メニエール病は
①蝸牛のリンパ液の流れ
②耳の聞こえ異変+回転性めまい
③②が数分~数時間並行する
メニエール病と良性発作性頭位めまい症はごっちゃになってるのかも?
実際にメニエールの人は少ないそうです。
あ、BPPVの患者さんは歩いて受診されることもあるそうです。
へー
浮遊感の鑑別
①軽症化した回転性or前失神性かどうか?
②失調がないか?→神経学的部分→特に小脳が多いそう
→小脳は平衡感覚を司る部分→まっすぐ歩けるか?確認
③全身状態と薬剤性を確認
前失神性の鑑別
①心原性を否定(除外)できるか?
心原性(心血管性の失神は生存率が低いようです)
②薬剤性に注意
降圧薬(による起立性低血圧のケース)が本当に必要なケースなのか?例えば、血圧を自分で測る、知りたいと思ったときに測るケースは、何か症状があって測るエピソードが多い。
そもそも高血圧の人は本態性がほとんど。つまり、「俺血圧があがってるわー」って自覚があって測る人は少ないってことですね。
頭痛があるとか動悸があるとかして、血圧を測るということは、脳血管や心血管、心臓に負担がかかっているからエピソードがある。
それらはもしかしたら、血圧高いね→よし!降圧薬で様子みよう!じゃないないのかも?
そのあたりをアセスメント出来たらいいのかも?
ただ、
そこから処方介入という面にいくのかは、また別問題だと思いますが。
これらを除外出来たり、優先度が高いから、見逃しちゃまずい!とか出来るようになるためには継続的な学びと、繰り返し接客や患者対応をしていく必要があると、僕自身は思いました。
特異度とか感度とか尤度比とかを交えてもう少し自分の中で整理が出来るといいのかもしれないですね。