令和元年 5月19日 薬学ゼミナール主催
リウマチ治療トータルマネジメント に参加して
気になった部分だけピックアップ
関節リウマチ新分類
https://www.ryumachi-jp.com/information/medical/news120115/
日本リウマチ学会より
MTXは基本的に関節リウマチと診断されたら、禁忌以外は使用する薬剤
よって、MTX投薬中のモニタリングが重要になってくる。
<身体所見>
発熱、脱水症状、口内の荒れ、咳、息切れ、リンパ節腫脹
<血液検査>
AST、ALT、BUNなど
整形外科のOPE予定の患者→MTXの継続投与OK
<若い女性の場合>
結婚後など、妊娠の希望はあるのか?考えているのか?確認する必要があるかも
妊娠を希望であれば、
「投与中少なくとも、MTX最終投与から1月経周期は開けるようにする」とあるため、
希望をすることを聞き取れた時は、医師に情報共有が必要となってくる。
<ワクチン接種>
原則「生ワクチン」は禁止
インフルエンザ/肺炎球菌ワクチンは接種OK
<MTX投与初期or増量後>
消化器症状(口内炎、下痢、食思不振)→用量依存の副作用の可能性あり
<常に>
骨髄異常、感染症、間質性肺炎、リンパ増殖性疾患に注意
<脱水>
夏と冬は脱水が生じやすい
→脱水によって、MTX血中濃度上昇するので注意
【まとめ】
・まずMTXの投与が開始になった時点で初回に伝えること
①脱水
②肺炎
③口内炎、下痢、食欲低下
・増量後→同上
・妊娠→妊娠可能な女性は注意
ここの部分は服用後フォローとして見逃せない部分になってくる
→(次回の薬機法改定案より)初回投与や増量後は、服用後のTELでのサポート体制が今後確立されていくだろう。
・整形外科OPEの予定があっても、継続投与OK
・ワクチンはインフル/肺炎ワクチン接種OK
【個人的に気になった点】
・B肝、C肝の人はMTX慎重投与
・MTXで重篤な副作用が出た時にはロイコボリンを使用する
→筋注と経口の2経路あるが、どっちを選択する医師が多いのだろうか?
経口を選択する医師ならば、ロイコボリンの在庫は確保しておく必要があるだろう。
【生物学的製剤】
点滴静注→レミケードのみ
後は、それぞれ特徴がある