<ビラスチン>
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日本人慢性自発蕁麻疹患者におけるビラスチンの有効性と安全性
PMID:27599913
P:18-74歳、304人、
E:ビラスチン10mg(n=100人)20mg(n=101人)
C:プラセボ(n=103人)
O:TSS(総症状スコア)
二重盲検、日本人対象、RCT
【結果】
2週間でのTSS変化→プラセボと比べて有意に減少して差が認められた。
10mgvs20mgは有意差が無かった。
2次分析では10㎎の方が有意にスコア減少した。
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PMID:27475625
P:2年以上花粉症の人、IgEクラス2以上、花粉症の抗H1治療受けている人、20-60歳、n=504
E:ビラスチン10㎎(126人)、ビラスチン20㎎(126人)
C:プラセボ(126人)、フェキソフェナジン(126人)
O:TNSS(全鼻症状スコア)
①鼻漏 ②くしゃみ ③鼻閉塞 ④鼻の痒み 0~4で評価
【研究デザイン】
【結果】
1日目<プラセボとの差>
- ビラスチン10:14.5(10.7~18.4) P<0.001
- ビラスチン20:16.2(12.3~20.1) P<0.001
- フェキソフェナジン:12.0(8.1~15.8) P<0.001
<フェキソフェナジンとの差>
- ビラスチン10:2.6(-1,3~6.4) P=0.194
- ビラスチン20:4.2(0.4~8.1) P=0.032
<ビラスチン10との差>
ビラスチン20:1.7(-2.2~5.5) P=0.395
2日目<プラセボとの差>
- ビラスチン10:26.4(20.4~32.4) P<0.001
- ビラスチン20:24.5(18.5~30.5) P<0.001
- フェキソフェナジン:25.3(19.4~31.3) P<0.001
<フェキソフェナジンとの差>
- ビラスチン10:1.1(-4.9~7.0) P=0.730
- ビラスチン20:-0.8(-6.8~2) P=0.789
<ビラスチン10との差>
ビラスチン20:-1.9(-7.9~4.1) P=0.540
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1日目:プラセボとの差は有意、各薬剤間での有意な差はない
2日目:プラセボとの差は有意、各薬剤間での有意な差はない
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ビラスチンは薬物間での差は有意な結果が出ていないが、痒みと鼻症状どちらも有意な結果は得られた。プラセボよりは各症状スコアを統計学的に有意に緩和してくれるということだ。
しかし、現時点で多くの抗ヒスタミン薬がある中で最初に選ぶか(第一選択か)と言われれば、今のところ選ばないだろう。
特徴
食事によって吸収が影響される
→空腹時って意外と飲むタイミングが難しい。
→一包化するときにはまとめられない。
tmaxが1時間
→急性に痒くてしょうがない時に飲めば1時間くらいで効いてくる。
→ほかの1時間くらいで効いてくる抗ヒスタミン薬は?
→アレロック1h、ザイザル1h(5㎎)、ジルテック1h、ルパフィン1h
グレープフルーツ(GFJ)で吸収阻害される
→ビラスチン血中濃度低下