こんにちは。
今日は調剤薬局の流れをお話ししたいと思います。
調剤薬局って結局薬剤師が何をしているのか分からないですよね。
一人でも多くの患者さんに知ってもらう努力も必要じゃないかな?と思います
では、いきますよ!!
まずお店に入って来ました。
受付で処方せんを渡します
この時にお薬手帳の有無を確認します
事務さんがパソコンに入力します
お店によってはここで薬局に採用の無い薬が判明します
****<お店に無いパターン>****
近隣の薬局に電話をします。近隣の薬局がもっている場合、借りに行くことがあります。
ただし、お薬によっては貸し借りに制限がある医薬品もあります。
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パソコンに入力が終わったら
薬剤師が処方せんを見てお薬を集めます。
そのときに見るポイント
①先発医薬品か?後発医薬品か?
②医師から変更不可のサインがあるか?
③薬の名前は何か?
④規格はいくつか?(なんmgか?)
⑤一日量はいくつか?(一日何錠?)
⑥何日分か?
これらの情報を確認しながらお薬を集めていきます
お薬を集め終わったら
次は「鑑査」です。
「鑑査」とは先程お薬を集めるときにみた①~⑥までのステップ+お薬の使い方などを確認します。
「鑑査」のポイント
①患者さんの名前
②患者さんの生年月日
③患者さんの保険番号
④処方せんの発行先
⑤処方せんの期限
⑥集めたお薬が正しいか?
⑦処方せんのお薬の使い方が正しいか?
⑧日数制限のあるお薬の場合、制限を越えていないか?
⑨お薬手帳に載っている(今使っている)薬と一緒に使って問題がないか?
⑩患者さんのアレルギー歴、副作用歴、今までの病気(疾患)から見ても使ってよい薬か?
⑪小児の場合、年齢や体重から正しい量の薬か?
などなどを確認していきます。
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ここの⑨でお薬手帳が無いのに「実はお薬を飲んでいました」が一番怖いのです。
どう怖いのだろう?…病気によっては飲んだり使ったりしちゃいけないお薬がある患者さんもいます。
だから私達薬剤師をはじめとする医療者はお薬手帳を確認させていただきます。
ご理解をお願いします。
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これらのステップを踏んでから、患者さんの前に出てきてお呼びします。
そして最後に、処方せんの薬から大体の患者さんの状態は予測がつきますが
これが本当に正しいのか?医師は間違えていないのか?
患者さんと会話をしながら確認していきます
①湿布を貼る部位
②軟膏を塗る場所
③お薬を飲むタイミング
④疾患(病気)の種類
⑤新たなアレルギー
⑥新たな副作用
などを確認して、たまに訂正があるときはお待たせしてしまうかもしれません。
全てが良し!
となったときにお会計に移れます。
お会計が終わってお渡しが出来たらミッションコンプリート!!
いかがでしたか?
私も薬学部に入るまで全然知りませんでした。
もし
自分の薬が今どこの「段階」なのか分かると、もう少し待ち時間の気持ちが変わりそうですよね。
薬剤師さん、患者さんから声をかけられたら、「今ここの段階ですよ」って伝えてあげられれば良いですね。
そしてその「段階」を患者さんと共有出来る世界になれたら良いですね。